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SDGsをよりリアルに感じる「アースオーバーシュートデー」

SDGsをよりリアルに感じる「アースオーバーシュートデー」

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アースオーバーシュートデーとは?

「アースオーバーシュートデー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

<地球の生態系が1年間に再生できる資源量を1月1日から数えて人類が消費しきってしまうXデーの事>を「アースオーバーシュートデー」と言い、国際環境シンクタンク「グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)」により毎年算定されています。

このアースオーバーシュートデーを如何に12月31日に近づけるかが非常に重要となりますが、残念ながら年々早まっており、1970年代には12月だったのが、2022年は【7月28日】と最も早い年となってしまったようです。

この世界中の人間の暮らしを支えるには、理論上地球が1.7個必要ですが地球は1つしかありません。
7月29日以降は未来の資源を前借りし、大気中のCO2を増やし、大地や海に廃棄物を溜め続けることになります。

日本のオーバーシュートデーは何月何日?

ちなみに、これは地球全体の日付であって、それぞれ生活水準が異なるため、各国のオーバーシュートデーも別に算出されていますが、今年の日本のXデーはどれくらいだと思いますか?

なんと、地球全体より2か月以上も早い【5月6日】です。
日本の消費活動を支えるには年間7.8個分の日本が必要となる換算となります。

楽しいゴールデンウィークをすぎるともう資源の前借り、つまり資源の赤字生活が始まると思うと何だか怖さも感じますよね。。。
勿論日本も1つしかないので、残り日本6.8個分の資源は他国からの資源や地球からの前借りを使っていることになります。

より身近に感じられる指標

「アースオーバーシュートデー」として日付換算することで、危機感であったり、SDGsへの取り組みの重要性であったりを、より身近に感じられると思いませんか?

国土や環境条件による資源量によっても違いがあるため一概には言えませんが、未来からの借入れは勿論、世界中の人が日常生活を送っている中で、他国からの資源の借り入れを行って私たちの便利な生活が成り立っていると実感すると、より一層環境や資源問題への気持ちが強まる気がします。

よりよい世界の進展に向けて

このXデーをできるだけ12月末に近づける為の取り組みとして、省エネ、都市の分散、輸入製品の環境負荷の軽減、食生活の見直し、食料廃棄を減らす…等アプローチは多岐にわたります。
だからこそ個人の小さな取り組みでも、積もり積もれば大きな形とすることができるかもしれません。

一見、無限に湧き出てくるようにも感じられる環境資源ですが、それには全て限りがあること、そして現状はその限界の何倍もの資源を無意識のうちに使用してしまっていること、そういったことを知っておくだけでも、私たち一人一人の意識が更に向上し、結果、持続可能でよりよい世界への進展に繋がるのではないでしょうか。

皆さんも是非、「オーバーシュートデー」について調べてみてください!